カリフォルニアスタイルの家|西海岸アメリカの外観・内装とメリット&デメリット
2023.08.03
カリフォルニアスタイルの家とは、アメリカ西海岸の海に面した地域の家で、「西海岸スタイル」「ビーチスタイル」「サーファーズハウス」とも呼ばれます。
サーフィンなどのマリンスポーツを楽しむ人が好むようなイメージがありますが、サーファーでなくても魅力を感じられるオシャレなスタイルです。
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- カリフォルニアスタイルの家とは、どのような家なのでしょうか。
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- 外観や内装の特徴は?
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- どんなアイテムを取り入れるとカリフォルニアスタイルになる?
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- メリットやデメリットもあるの?
カリフォルニアスタイルの家の外観
カリフォルニア州はアメリカの西海岸側で海に面した地域です。 カリフォルニアスタイルとは、ビーチ沿いの暮らし、開放感があるリゾート地を連想させるような家です。 おしゃれなカリフォルニアスタイルの家の外観の特徴について、ご説明します。-
- ラップサイニングでアメリカンな雰囲気
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- ウッドデッキと大きなカバードポーチ
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- 庭に芝生とアメリカンフェンス
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- 外シャワーのある2ウェイドア
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- マリンスタイルのエクステリア
ラップサイニングでアメリカンな雰囲気
ラップサイニングとは、外壁の素材で狭い幅のサイディング材(工場で生産されたパネル)を重ねながら張り付けたデザインです。 日本語では、鎧張り、羽根板、という表現をします。 木材風に加工された板を貼り合わせていくので、凹凸のある立体感がでます。 ブルーのサイディング材を使用すると、より海外の雰囲気がでますが、日本の街並みに合う風景を考えるとホワイトの方が馴染みがよくなるでしょう。ウッドデッキと大きなカバードポーチ
玄関の前のウッドデッキや屋根のついたカバードポーチは、広くゆとりのある空間がおすすめです。 お客様の目にもとまりやすいので、カリフォルニアスタイルの家の第一印象を決める、重要な場所になります。 カバードポーチは雨の日にも活躍してくれますし、ウッドデッキにテーブルや机を出せばティータイムも楽しめます。 リビングの要素がある庭といったイメージで、子供がいる家庭では遊び場にもなるでしょう。庭に芝生とアメリカンフェンス
玄関前には芝生をひき、アメリカンフェンスで敷地を囲めば、映画に登場するようなアメリカンスタイルの家になります。 アメリカンフェンスとは、スチール製のフェンスで、頑丈で耐久性もあります。 建物も家の周囲もナチュラルなレトロ感をイメージすると、一体感が出てマッチします。 ただしアメリカンフェンスは、日本の住宅の塀のように目隠しとしては使えず、中が丸見えになってしまうというデメリットがあります。外シャワーのある2ウェイドア
外シャワーとは、浴室と隣接した扉がついている屋外のシャワーです。 本場ではサーフィンをしたり海で遊んだ後に、シャワーを浴びて、そのまま浴室に入るという動線をイメージしてつくられています。 マリンスポーツの後に海水を流すのはもちろん、キャンプや子供の外遊びの帰り、ペットの散歩の帰りにも使用できます。 カリフォルニアスタイルの家のエクステリアとして大きな存在感があります。マリンスタイルのエクステリア
海を意識したマリンスタイルのエクステリアで外観を彩ると、建物のスタイルとマッチします。 先ほど紹介したアメリカンフェンスだけでなく、照明やヤシの木のような南国植物は人気があります。 敷地の広さに余裕がある場合は、アメリカンガレージを設置するのもおすすめです。 花ブロックという沖縄のアイテムも、海をイメージする家にマッチするでしょう。カリフォルニアスタイルの家の内装
外観でカリフォルニアスタイルの家にしたら、内装にもこだわってみましょう。 カリフォルニアスタイルの内装にするポイントには、以下のような項目があります。-
- 開放感のある部屋づくり
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- ヴィンテージ感のある木材
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- 勾配天井になっている
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- リビングには吹き抜けを
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- 白と青を基調にカラーコーディネート
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- キッチンの床にはタイルを採用
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- 広い収納&パントリー
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- 大きな窓でゆとりのあるトイレ
開放感のある部屋づくり
アメリカ西海岸のリゾート風な雰囲気をつくるには、開放感が重要です。 家具は背の高い物は避けて、明るい色味を意識して奥行きを感じられるような家具の配置をしましょう。 開放感にこだわりたい瞬間は、扉を開けて部屋に入るタイミングです。 広くて開放的な部屋だと印象付けるポイントで、視線の先の抜け感を意識してみると良いでしょう。ヴィンテージ感のある木材
カリフォルニアスタイルの家には素材選びも重要で、ヴィンテージ感のある木材を取り入れるのが鉄則です。 ツヤツヤのフローリングよりも、どこか使い込んだような風格のある古材がおすすめです。 オークやウォールナット、マホガニーといった、深みのある色合いの木材がヴィンテージ感を出してくれます。勾配天井になっている
カリフォルニアスタイルの家は、東西に屋根が伸びていて、家の中は勾配天井になるという特徴があります。 外から見ると、屋根の端は普通の家よりも下がっているように見えると感じたことがある方もいるのではないでしょうか。 室内から見るとナナメになった天井が特徴で、天井にライトをつけると雰囲気が出ます。リビングには吹き抜けを
1階の天井を吹き抜けにしたリビングは、開放感があり、日差しを多く取り込める空間になります。 吹き抜けの天井にはレッドシダーをつけると、さらに海沿いの雰囲気が出て爽やかな空気が流れます。 レッドシダーにも種類があり、木材の素材によっては費用もかかります。 勾配天井になっていて天井が低いので、リビングを吹き抜けにするという考え方もあります。 吹き抜けにすると、冷暖房が効きにくくなり、エアコンの電気代がかかるというデメリットがあります。白と青を基調にカラーコーディネート
カリフォルニアスタイルの家は、マリンスタイルを基本としていますので、青や白を取り入れたカラーコーディネートにしてみましょう。 海の上に広がる青空を連想させるような空間で、爽やかな仕上がりになるでしょう。 ヴィンテージ感のある木材との相性も良いので、双方を上手に取り入れてみてください。キッチンの床にはタイルを採用
キッチンを床タイルにすると、足元でもおしゃれなヴィンテージ感を出せます。 タイル床は防水性や耐熱性に優れているので、キッチンの床材に向いていますし、脱臭作用があるタイプもおすすめです。 しかしタイルは硬いので、お皿を落とすと割れやすくなるというデメリットがあります。 夏場は涼しく快適ですが、冬場は足元から冷えて辛いという人もいます。 足元にタイルをひくのは抵抗があるという方は、壁紙の一部に取り入れてみてもいいかもしれません。 デザイン性と機能性も考えて、タイルの素材を選ぶようにしましょう。広い収納&パントリー
部屋を広く開放的にしたいと思ったら、収納スペースを広く確保しておく必要があります。 カリフォルニアスタイルの部屋は開放感や抜け感が重要なので、常にゆとりある空間にしておかなくてはいけません。 キッチンも広い作りになっていて、多くの食材を保管できるパントリーも広さがあるのが理想的です。 パントリーに食器や食材を置いておけるので、キッチンもすっきりとした、広い空間を維持できます。大きな窓でゆとりのあるトイレ
カリフォルニアスタイルの家のトイレも、ゆとりある空間でホッとできるような個室を目指しましょう。 大きな窓があって、日差しや風が心地よく入ってくると気持ちよく過ごせます。 飾り棚を設置して、テイストの合う雑貨で彩るのもいいでしょう。 壁紙で木材の雰囲気を出すなどしてカリフォルニアスタイルを演出すると、トイレと他の部屋との統一感が出て素敵です。カリフォルニアスタイルの家のメリット
開放感とゆとりのあるカリフォルニアスタイルの家は、住めば心もゆったりと充実した毎日が過ごせそうと憧れる方も多いでしょう。 カリフォルニアスタイルの家のメリットには、以下のような項目が挙げられます。-
- 趣味に時間を費やせる
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- 大型の物が収納できる
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- 家族とのコミュニケーションが豊富になる
趣味に時間を費やせる
カリフォルニアスタイルの家のメリットは、やはり趣味に時間を費やせるという点です。 サーファーはカバードポーチにサーフボードを置くと外観の主役になりますし、家の中に置いてもマッチします。 自転車が趣味の方やペットを飼っている方にも使いやすい空間となりますし、DIYやバーベキューをしたりと、サーフィンが趣味の方だけでない楽しみ方があります。大型の物が収納できる
カバードポーチやガレージなど、大型の収納があるのもメリットのひとつです。 趣味のサーフボードや自転車、車もガレージの中でメンテナンスできます。 雨の日になると、子供と遊べる場所にもなるでしょう。家族とのコミュニケーションが豊富になる
カリフォルニアスタイルの家は、フロアがつながっている間取りになっています。 玄関、リビング、ウッドデッキ、カバードポーチが行き来しやすい空間になり、家族全員が同じ空間を共有しているという認識で過ごせます。 庭で遊んだりバーベキューをしたりとコミュニケーションになりますし、友人を招いて人が集まる家になると笑顔があふれるでしょう。カリフォルニアスタイルの家のデメリット
カリフォルニアスタイルのメリットだけでなく、デメリットも把握しておきましょう。 デメリットを把握して対策を考えておけば、過ごしやすいカリフォルニアスタイルの家をつくれるでしょう。 カリフォルニアスタイルの家のデメリットは、こちらです。-
- 土地探しが難しい
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- プライベートを保持する必要がある
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- 夏は暑くて冬寒い
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- 維持やメンテナンスが大変