おしゃれな玄関アプローチの素材10選の特徴&機能性・防犯のコツ

2023.08.07
    玄関アプローチは家の顔となる場所で、第一印象を左右します。 おしゃれな玄関アプローチは、毎日気持ちよく帰宅できますし、お客様も笑顔でお迎えできるでしょう。 しかし玄関アプローチをつくる素材にはさまざまな種類があるので、何を選べばいいのかわからないという方もいるでしょう。
      • 玄関アプローチの素材と特徴は?
      • 機能性を高めるためのポイントは?
      • 防犯や安全性を意識するには?
    おしゃれなだけじゃない、機能性も重視した玄関アプローチについてまとめました。

    玄関アプローチとは

    玄関アプローチとは、道路から玄関ポーチに入るまでの通路です。 家の印象を大きく左右する部分で、家族だけでなくお客様、通行人からも目につく場所です。 屋外と家のプライベートな空間を繋ぐ、導入部分のような役割があります。 おしゃれな印象の玄関アプローチを作るだけでなく、歩きやすさや機能性、防犯面もしっかりと考えてつくらなくてはいけません。

    おしゃれな玄関アプローチの素材

    おしゃれな玄関アプローチの素材
    玄関アプローチのデザインを考えていく上で、素材選びは重要です。 毎日必ず通る場所なので、完成後に後悔しないように機能性や使い心地も重視して素材選びをしていきましょう。 玄関アプローチの素材の種類は、以下のようなものがあります。
      • 高級感を演出してくれる敷石
      • 温かみのあるレンガ
      • 和洋にマッチする枕木
      • デザイン性の豊富なタイル
      • モダンな仕上がりになるコンクリート
      • レンガ調のインターロッキング
      • 明るい庭を作る人工芝・天然芝
      • DIYでも変化が楽しめる砂利
      • 職人技術が必要な洗い出し
      • 華やかさを出す植栽や花壇
    素材の特徴やメリット・デメリットについて、ひとつずつご紹介します。

    高級感を演出してくれる敷石

    敷石とは、平たい石を敷き詰めていく素材で、天然石だと高級感が出ます。 敷石の中にも、形や大きさ、色など種類があり、和風でも洋風でもマッチします。 玄関アプローチによく使用される敷石の種類は、こちらです。
      • 石灰岩
      • 御影石
      • 石英岩
      • 大理石
      • FRP(樹脂軽量敷石)
    天然石はナチュラルな雰囲気で庭とも馴染みやすいですが、雨などで濡れると色が変わります。 滑りやすい大理石などは、加工をしておくと安心して使用できるでしょう。 FRPとはFiber Reinforced Plasticsという樹脂でつくられた敷石は、軽量で扱いやすく、DIYでも重宝します。 水に濡れても変色の心配はありませんが、馴染むまでに時間がかかるかもしれません。

    温かみのあるレンガ

    温かみのあるレンガ
    温かみのある質感が特徴のレンガは、色合いに濃淡のバリエーションがあり、組み合わせによって表情が変わる楽しさがあります。 形や大きさが整っているので、積み上げる、敷き詰めるというデザインに向いています。 洋風の家やデザインにマッチする素材で、安く仕上げたい場合にはレンガ風の素材を使うのもよいでしょう。 植物を多くしたい、植栽や花壇をメインにしたい玄関アプローチにおすすめです。

    和洋にマッチする枕木

    枕木とは、線路のように一定の間隔で敷かれた木板です。 和洋どちらのデザインでもマッチしますが、特に和風の玄関アプローチにおすすめです。 玄関アプローチの枕木の種類には、以下のようなものがあります。
      • 天然木
      • 中古木
      • 樹脂
      • コンクリート
    木材という素材の性質上、時間が経つと劣化しますが、趣のある雰囲気を出してくれるようになります。 劣化が気になる方は、コンクリートでできた疑似枕木を使用するのも良いでしょう。 敷石と組み合わせたり、枕木を縦に並べて目隠しのようにしたりと、用途はさまざまです。

    デザイン性の豊富なタイル

    タイルは土を原料として焼成したもので、質感やカラー、大きさなど自由にカスタマイズできるのがメリットのひとつです。 色や形が同じタイルを並べて統一感を出すのも素敵ですし、色柄を用いてデザインで個性を出すのもおしゃれです。 水に濡れると滑りやすくなる場合もありますので、屋外用のタイルを選ぶようにしましょう。

    モダンな仕上がりになるコンクリート

    コンクリートは、他の玄関アプローチの素材と比較すると、施工の手間も少なく安価に仕上げられるというメリットがあります。 無機質でモダンな仕上がりになるので、スッキリとした玄関アプローチをイメージしている方におすすめです。 コンクリートに表情をつけたい場合には、スタンプコンクリートという、型を押し付けて模様をつける方法もあります。 スタンプコンクリートでは、天然石や木材、レンガのような仕上がりにもできますので、イメージに合わせてデザインを選べます。 重厚なイメージにもポップなイメージにも仕上げられますが、滑りにくくなる場合もありますので注意しましょう。

    レンガ調のインターロッキング

    インターロッキングとは、コンクリートの一種で、レンガ調に形を組み合わせた工法です。 本物のレンガよりも耐久性があり、隙間があるので水はけのよさもメリットのひとつです。 隙間があるために雑草が間から生えてくるという一面があり、メンテナンスが必要になります。 カラーのバリエーションも豊富で、デザイン性に優れた自由度の高い素材です。

    明るい庭を作る人工芝・天然芝

    明るい庭を作る人工芝・天然芝
    爽やかで明るい雰囲気を作ってくれる芝生は、自然の緑が生命力を出し、生き生きとした玄関アプローチを演出してくれます。 柔らかいのでクッション性があって安全に過ごせるため、小さな子供がいる家庭におすすめです。 人工芝だと、年間を通して一定の見た目をキープでき、管理が楽になります。 ロール状や正方形でカットできるので、狭く細かい場所にも置けます。 天然芝だと、季節ごとの変化を楽しめますが、雑草の手入れや肥料の施肥といった手間がかかります。

    DIYでも変化が楽しめる砂利

    玄関アプローチに砂利を敷き詰めるだけなので、DIYでも簡単にイメージを一新させられます。 角の尖った砂利ではなく、化粧砂利と呼ばれる形が整ったものを選ぶといいでしょう。 砂利を敷き詰めると、雑草が生えにくくなるという効果もありますので、雑草のメンテナンスに悩む家庭にもおすすめです。 砂利は歩くと音が鳴るのも特徴で、防犯対策の一環として取り入れるケースもあります。

    職人技術が必要な洗い出し

    洗い出し、石洗い出しとも呼ばれ、コンクリートが固まる前に水で流し、砂利や石を浮かび上がらせる工法です。 綺麗に仕上げるには職人の技術が左右しますので、DIYでは難しいでしょう。 和洋どちらの雰囲気にも合わせやすく、滑り止めの効果があります。

    華やかさを出す植栽や花壇

    玄関アプローチを温かく華やかに見せてくれるのが、植栽や花壇です。 敷石やコンクリートの無機質さを、植物の緑で緩和させるだけでなく、目隠しや日よけといった効果も期待できます。 植物の手入れや管理が負担に感じる方は、シンボルツリーを1本植えるという方法もおすすめです。 シンボルツリーには、育てやすくて落ち葉が少ない常緑樹を選ぶと、より負担が少なく済むでしょう。

    機能性を重視した玄関アプローチ

    機能性を重視した玄関アプローチ
    玄関アプローチは素材の種類やデザインだけでなく、機能性も考えなくてはいけません。 毎日通る道なので、快適に過ごしやすく、防犯面でも安心して過ごせるようにしましょう。 玄関アプローチの機能性のポイントは、以下のような項目があります。
      • アプローチの適切な幅とは
      • 防犯対策も兼ねて曲線にする
      • 死角ができないようにする
      • 道路との境界線を明確にする
      • 建物外観とのデザインの調和
      • スロープや屋根を設置する
      • 水はけや滑りやすさを考慮する
      • アーチやスクリーンでデザイン性アップ

    アプローチの適切な幅とは

    アプローチの幅は、敷地の状況によっても異なります。 狭すぎるとストレスを感じるでしょうし、広すぎても使い心地は良くありません。 標準的な日本人が通れる幅として0.6mという目安がありますが、これではアプローチには狭すぎます。 目安にしたい幅の広さは、このようになります。
    広さ 使い心地
    0.6m 標準的な日本人が通れる幅
    0.9m 狭くても確保したいアプローチの幅
    1.2m 標準的なアプローチの幅 荷物を持った人がすれ違える程度
    1.5m~1.8m ゆとりを持たせたアプローチの幅
    おすすめの玄関アプローチの幅は1.2mです。 自転車を押す、荷物を持っている人がすれ違う、という場合でも、ストレスなく通れる幅として覚えておきましょう。

    防犯対策も兼ねて曲線にする

    アプローチは、できるだけ玄関の扉の真正面にこないように曲線にしたり、ずらしたり、曲がり角をつくったりするのがおすすめです。 玄関扉を開けた時に、家の中が丸見えになってしまいますので、防犯対策になります。 曲がったアプローチは空間の広がりを作ったり、おしゃれな雰囲気を出せます。 門扉や塀を配置したり、植栽を植えて、プライベートを保持できるようにしておきましょう。

    死角ができないようにする

    死角ができないようにする
    アプローチを曲線にしてプライバシーを確保するのは重要ですが、複雑すぎるデザインは死角がうまれてしまいます。 侵入者が隠れるようなスペースができてしまうのは、防犯上望ましくありません。 防犯対策としては、センサー付きの照明を設置するのも効果的です。 プライバシーを確保すると同様に、見通しのよさも考慮しながらデザインを決めていきましょう。

    道路との境界線を明確にする

    家の周囲を塀や柵で目隠しをしない、オープン外構というスタイルがあります。 塀や柵がないので開放的な印象で人気がありますが、道路と住宅の境界線が曖昧になってしまうというデメリットがあります。 オープン外構のようなスタイルを希望する場合には、侵入者を防ぐという目的でも、玄関アプローチで境界線を明確にするといいでしょう。 色調やデザインで境界線をつくっておくと、開放感を保ったまま、誤って敷地内を横断されたり、侵入される危険を防げます。

    建物外観とのデザインの調和

    玄関アプローチは、建物の外観との調和も重要になります。 特にリフォームで玄関アプローチを検討している、新築後の時間が経過した後の計画なら、建物との統一感を意識しましょう。 建物の外観で第一印象で目につきやすいのは、外壁やドア、屋根です。 これらとの系統や色調を合わせて、玄関アプローチのデザインや素材を決めていきましょう。 アクセントとしてポイントになる色味を入れる場合など、特徴のあるデザインにする場合は、やりすぎないようにしましょう。

    スロープや屋根を設置する

    機能性を重視した玄関アプローチを計画するのであれば、スロープや屋根、庇(ひさし)も検討してみましょう。 スロープをつけるのは階段よりもスペースが必要ですが、4m×1mの広さがあれば設置可能です。 スロープは高齢の家族が出入りする場合だけでなく、ベビーカーや自転車を出し入れするのも便利になります。 高齢の家族のためにスロープをつけるのであれば、同時に手すりもあった方が安心です。 屋根や庇がついていると、雨の日でも濡れずに駐車場まで行けたり、強い日差しを避けられるようになります。 屋根や庇は広範囲につけると、日光が入らずに暗くなる可能性もあるので、バランスを考えて設置しましょう。

    水はけや滑りやすさを考慮する

    水はけや滑りやすさを考慮する
    雨や雪などの天候で濡れて足元が滑りやすくなると、怪我の危険があります。 玄関アプローチの素材を多数ご紹介しましたが、滑りにくいという点では、インターロッキング、洗い出し、天然石がおすすめです。 水はけが悪いと、滑りやすくなりますし、場合によっては苔が生える場合もあります。 微妙な勾配をつけるなど工夫して、水はけのよい玄関アプローチにしましょう。

    アーチやスクリーンでデザイン性アップ

    玄関アプローチのデザイン性を高めるには、スクリーンで目隠しを設置したり、アーチ状に植物のつるを絡ませたりするという方法もあります。 おしゃれなスクリーンは設置するだけで雰囲気が出ますので、好みのものがあればデザインの主役にもなります。 アーチゲートを設置すると植物にマッチし、よりこだわった玄関アプローチを楽しめるようになるでしょう。

    建物外観と合う理想の玄関アプローチを

    玄関アプローチは、素材やアプローチの幅の広さ、植栽や花壇の設置によって、家庭ごとの個性がでます。 素材選びはもちろん、建物全体とのデザインの調和を考えましょう。 家族構成や年齢層によって使い心地のよいスタイルは異なりますので、家族に合う玄関アプローチをつくりましょう。
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