造作洗面台のメリット・デメリットと費用を安く抑えるためのポイント5つ

2023.08.06
    造作洗面台とは、既製品の洗面台ではなくオリジナルで作ってもらう洗面台です。 細かい部分までパーツを指定できるので、自分好みの唯一無二の洗面台を作れます。 しかし造作洗面台には、コストがかかるというデメリットがありますので、費用を安く抑えるポイントも知っておいた方がいいでしょう。 また造作洗面台で後悔してしまった人の例についてもまとめました。

    造作洗面台とは

    造作洗面台とは
    造作洗面台とはどのような洗面台なのか、どこまで自分でデザインができるのか、という点についてご説明します。
      • 造作洗面台とは
      • 造作洗面台のパーツ

    造作洗面台とは

    造作洗面台とは、希望に合わせてオリジナルで大工さんや家具屋さんに作ってもらう洗面台です。 住宅メーカーが作った既製品ではなく、自分のイメージを作りあげるので唯一無二な洗面台ができます。 洗面ボウルやカウンターのデザインはもちろん、素材や収納も決められます。 身長に合わせて高さを決めたり、洗面所の広さや形に合わせたサイズ感も自分好みの仕様にできます。

    造作洗面台のパーツ

    造作洗面台を作るには、以下のようなパールをひとつひとつ選んでいきます。
      • 洗面ボウル
      • カウンター
      • 水栓
      • 収納
      • 照明
    これらのパーツのデザインや素材、カラーなども自分で決めなくてはいけません。 女性が多い家庭では朝洗面台が混んでしまうという悩みもあるので、洗面台を2つ設置するという家庭もあります。

    造作洗面台の洗面ボウルの種類

    造作洗面台のメインともいえる洗面ボウルの種類には、以下のようなものがあります。
      • ベッセル式洗面台(カウンター上置き型)
      • アンダーカウンター式(埋め込み型)
      • 手洗い器とカウンターの一体型
      • カウンターなしの壁付け型
    これらの洗面ボウルの違いについて、ご説明します。

    ベッセル式洗面台(カウンター上置き型)

    ベッセル式洗面台(カウンター上置き型)
    カウンターの上に洗面台を置くタイプをベッセル式洗面台といいます。 ベッセル式洗面台のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

    ベッセル式洗面台のメリット

    洗面ボウルの形は主にラウンド型(丸形)とスクエア型(角型)があり、洗面ボウルの形がはっきりと見えるのでインテリアのように映えます。 ベッセル式洗面台なら、洗面ボウルの形やデザインによって好みの雰囲気が出しやすいです。 洗面ボウルは形やデザインが豊富なので、多くの選択肢の中から好みのものが見つかるでしょう。

    ベッセル式洗面台のデメリット

    ベッセル式洗面台はカウンターの上に洗面ボウルを乗せるので、完成時の高さが高くなりすぎてしまうという失敗があります。 洗面器の上端の高さを計算して、使いやすい高さで設計するようにしましょう。 洗面ボウルの形状によっては隙間ができてしまい、掃除がしにくいという失敗もあります。

    アンダーカウンター式(埋め込み型)

    洗面ボウルをカウンターに埋め込んだタイプをアンダーカウンター式といいます。 洗面ボウルの端を完全に埋め込む埋め込み型と、半分出した状態に仕上げる半埋め込み型があります。 半埋め込み方は、ホテルやマンションで多く取り入れられているスタイルです。

    アンダーカウンター式のメリット

    カウンターの中に洗面ボウルが隠れるので、スッキリした印象になります。 洗面ボウルの形は見えなくなりますが、水栓金具などの他のアイテムが見えやすくなりますので、水栓金具にこだわりたい方におすすめです。 大きいサイズの洗面ボウルが多いので、洗濯物を洗ったりする家庭でも使いやすいです。

    アンダーカウンター式のデメリット

    カウンターと洗面ボウルをはめ込んだ部分に段差ができてしまいますので、掃除のしにくさを感じる方もいます。 また洗面ボウルを隠す必要があるので、カウンターに厚みがでてしまいます。

    手洗い器とカウンターの一体型

    手洗い器とカウンターの一体型
    洗面ボウルとカウンターが同じ素材でできていて、一体になっているタイプの洗面台です。 つなぎ目がないので見た目もスッキリするだけでなく、お手入れがしやすいのが特徴です。 陶器や大理石といった天然石、メラニンなど耐久性に優れた素材を使用する場合が多く安心して使用できます。

    カウンターなしの壁付け型

    カウンターを設置せずに、洗面ボウルを直接壁面に固定するタイプです。 メインの洗面台にするというよりは、トイレの中や玄関専用の手洗いといった用途で使用される場合が多いです。

    造作洗面台の水栓の種類

    造作洗面台で使用される水栓は、「ハイバックタイプ(壁付け水栓)」と「カウンター面設置タイプ」があります。 ハイバックタイプの水栓は、壁に蛇口がついているので水栓の根元部分に水が溜まりにくいです。 水垢やヌメリの心配が少なく、お手入れしやすいのが特徴です。 多くのメーカーで取り入れられているのが、カウンター面に設置するタイプの水栓です。 壁面への施工の必要がなく、止水栓がカウンター下にあるためにメンテナンスがしやすいのが特徴です。

    造作洗面台のメリット

    洗面台はメーカーでの既製品もありますが、わざわざオリジナルを作るメリットはあるのでしょうか? 造作洗面台を作るメリットには、以下のような点が挙げられます。
      • 自分だけのオリジナルデザイン
      • 洗面ボウルやミラーを選べる
      • 収納をカスタマイズできる

    自分だけのオリジナルデザイン

    自分だけのオリジナルデザイン
    造作洗面台の1番のメリットは、やはり自分だけのオリジナルのデザインの洗面台が作れるという点です。 「既製品の洗面台では納得できない」「こだわりたいデザインがある」という方は、ぜひ造作洗面台を作ってみましょう。 造作洗面台はデザインだけでなく、大きさや高さという面でも自由があります。 身長に合わせて使いやすい洗面台を作るのもいいですし、広さに合わせたサイズでの作製も可能です。 バリアフリーを考慮して造作洗面台を作る方もいます。

    洗面ボウルやミラーを選べる

    洗面ボウルは素材や色で、仕上がりの雰囲気が大きく異なります。 デザインはもちろん、洗面ボウルの幅や深さも多種多様です。 「ミラーを大きくしたい」という希望がある方も、造作洗面台であれば自由に高さや幅を指定できます。 洗面ボウルに近い位置だと水がはねたり汚れる心配がありますので、カウンターから20cmほど離すのがおすすめです。

    収納をカスタマイズできる

    洗面所は生活感のあふれる物が多く、収納場所を広く作っておきたいと考える方も多いでしょう。 タオルや洗剤、洗剤のストック類だけでなく、ヘアスタイルを整えるためのピンやゴムといった小物も収納できるようにしておきましょう。 カウンター下の収納スペースやミラーキャビネットを上手く組み合わせて、収納スペースを確保しましょう。 家族の人数やライフステージ、性別によっても収納品が変わってきますので、必要なスペースを考えておきましょう。

    造作洗面台のデメリット

    造作洗面台を作るのには、メリットだけでなくデメリットもあります。 造作洗面台を作る前にデメリットを正しく理解して、メリットと比較しておきましょう。
      • 既製品よりコストがかかる
      • アイテム選びに手間がかかる
      • 最終イメージがつきにくい
      • 保証がつかない場合がある

    既製品よりコストがかかる

    既製品よりコストがかかる
    既製品の洗面台をそのまま使用するよりも、コストがかかってしまうのが造作洗面台の大きなデメリットです。 既製品の洗面台もシンプル・スタンダード・ハイグレードといったランクがありますが、造作洗面台はそれ以上の高級品になります。 造作洗面台を作るには、洗面ボウルやミラーや水栓などのアイテムを選んで組み合わせていきますが、それぞれを別で購入するための割引がないといった理由があります。 また大工さんや職人さんの手間が増えるために、費用がかかるという面もあります。

    アイテム選びに手間がかかる

    造作洗面台を作るには、アイテムを選ぶ手間がかかったり、工期に時間がかかったりします。 自分がイメージする洗面台をしっかりとイメージして、好みを正確に伝えられるようにしておきましょう。 参考資料や画像を用意しておくと、時間短縮になりますし、失敗も少ないでしょう。

    最終イメージがつきにくい

    既製品の洗面台であれば、メーカーのホームページやカタログで仕上がりを確認できます。 しかし造作洗面台だと、完成するまでイメージがつきにくいというデメリットもあります。

    保証がつかない場合がある

    造作洗面台は、実際に使用してみてから不具合に気付く場合もあります。 例えば「洗面ボウルと水栓の相性が悪くて水しぶきが飛びすぎてしまう」などです。

    造作洗面台の費用を抑える5つの方法

    造作洗面台の大きなデメリットは、コストがかかってしまうという点でした。 そこで造作洗面台を作る際に、費用を抑える方法をご紹介します。
      • 既製品を一部使用する
      • オープン収納にして扉をなくす
      • 高級メーカーにこだわらない
      • 可能なら部品はネットで集める
      • 予算はあらかじめ相談しておく

    既製品を一部使用する

    既製品を一部使用する
    パーツをひとつひとつ組み合わせているのが、造作洗面台にコストがかかる理由のひとつです。 「ゼロから作らなくてもいい」「こだわりのポイントだけオリジナルにしたい」という場合には、一部既製品を取り入れてみるといいでしょう。 また「洗面台とカウンター」「鏡と照明」は一体化されたタイプもありますので、このようなアイテムを選べばコストを抑えられるでしょう。 さらには既製品の洗面台を選んで、装飾をこだわるだけでもオリジナルの洗面台が作れます。

    オープン収納にして扉をなくす

    洗面台に収納は必要です。 しかしオープン収納にして、キャビネットと扉をなくせば費用を削減できます。 洗面台のカウンターの下を完全に空きスペースにしておいて、後から好きな収納棚などを取り付けてもいいでしょう。 棚を1段だけつけておいて、ボックス収納を活用してもいいですね。 見た目が気になる場合は、つっぱり棒でカーテンをつければ目隠しにするなど工夫してみましょう。

    高級メーカーにこだわらない

    洗面台を取り扱うメーカーといえば、リクシルやTOTO、Panasonicが有名です。 このような一流メーカーのパーツで揃えようとすると、1点1点が高額なためにコストがかかります。 確かにクオリティも申し分ないものかもしれませんが、費用削減するのであれば譲れないポイントのみにお金をかけて、他の部分で安くできないか検討してみましょう。

    可能なら部品はネットで集める

    可能なら部品はネットで集める 
    可能であれば、施主支給(せしゅしきゅう)で部品を集めてみましょう。 施主支給とは、施主が施工会社の代わりに設備の発注業務を行うことです。 住宅メーカーなどのカタログでは、造作洗面台の部品本体と施工費用と利益が乗っている価格で割高になっている場合が多いです。 施主支給を許してもらえるかの確認は必要ですが、可能であればAmazonや楽天で部品を探してみましょう。

    予算はあらかじめ相談しておく

    予定予算をオーバーしてから部品の変更をされる方もいますが、手間や時間がかかってしまいます。 造作洗面台の予算が決まっているのであれば、あらかじめ相談しておくといいでしょう。 担当者と予算やイメージを共有できていると、スムーズに話合いが進みます。

    造作洗面台の後悔例

    こだわって作ったはずの造作洗面台で後悔するのは、どんな時なのでしょうか。 このような後悔例があります。
      • 洗面ボウルを大きくしておけばよかった
      • 水栓をシャワーにしておけばよかった
      • 掃除のしやすさを考えておけばよかった
      • 独立洗面所にしておけばよかった
      • コンセントをもっとつければよかった
    「洗面ボウルをもっと小さくすればよかった」という後悔例はほとんどなく、「もっと大きくすればよかった」と感じる方が多いようです。 特に子供は水跳ねなど気にしませんし、寝ぐせを直す際にも大きい方が便利です。 掃除のしやすさを考える、水栓をシャワーにしておくというのも重要です。 間取りの問題では「脱衣所と別にして、独立洗面所を作ればよかった」という声もあります。 コンセントの位置や数も、充実させておくと良いでしょう。

    予算内で憧れの造作洗面台を

    造作洗面台は完全オーダーメイドなので、オリジナリティのある自由な洗面台を作れるのがメリットです。 しかし自由度が高いだけに、費用がかかるのが大きなデメリットになります。 造作洗面台をコストダウンするには、既製品を利用したり、メーカーにこだわらない、というポイントがありました。 せっかく造作洗面台を作るのであれば、これだけは譲れないというこだわりポイントを決めましょう。 こだわる所はトコトンこだわって、毎日使うのがワクワクするような造作洗面台を完成させてください。
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