タイル床で一気にこなれ感!メリットや注意点、設置にあたり決めることとは?
いろいろなこだわりを詰め込められる注文住宅ですが、床に使う素材も重要なポイントの1つです。床材の種類によって、部屋の雰囲気は大きく変わります。こなれ感のあるおしゃれな雰囲気の家にしたければ、タイル床がおすすめです。
しかし、タイル床にはメリットのほかにデメリットや注意点もあります。今回はタイル床のよい点・悪い点どちらもくわしく紹介するので、フロア素材選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。
タイル床とは
床材には、以下のようにさまざまな種類があります。
・フローリング
・クッションフロア
・タイル
・畳
・カーペット
今回紹介するタイル床とは、陶磁器や石などでできた材料でできた床材のことです。タイル材は、床だけでなく内外装の壁にも使われることがあります。
タイル床は、キッチンや洗面所、お風呂などの水回りに使っているイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。玄関にもタイル床を利用している家庭は多いです。日本では、リビングや洋室にはフローリングやクッションフロアなどの床材が主流ですが、欧米などではリビングなどにタイル床を使っている家も多くあります。
タイル床とほかの床材の大きな違いは、家をホテルのような高級感のある雰囲気にできることです。見た目だけではなく、扱いやすさや過ごしやすさなどさまざまなメリットもあります。
タイル床のメリット
ここからは、そんなタイル床のメリットについて見ていきましょう。タイル床のメリットは大きく4つあります。
・デザイン性に優れている
・汚れが付きにくく掃除しやすい
・高い耐久性なので経年劣化の少ない
・夏場はひんやりと冷たく心地よい
デザイン性に優れている
陶磁器や石でできているタイル材は着色や変形がしやすいため、さまざまなデザインがあるのが特徴です。石目調や木目調、ガラス調などバリエーション豊かなため、部屋の雰囲気にあわせて好きなデザインを選ぶことができます。天然石ではないため、色や模様にばらつきがないのもメリットです。
どのようなデザインであっても、石が持つ高級感ある素材感は損ねません。とくに スチール製の家具などと組み合わせると、まるで欧米の家のようなスタイリッシュでおしゃれな家づくりがかないます。家の内装にこだわりたい人には、タイル床はとくにおすすめです。
汚れが付きにくく掃除しやすい
タイル床には、水や汚れに強い特徴があります。陶磁器の食器をイメージするとわかりやすいのではないでしょうか。そのため、たとえ飲み物など水をこぼしても、サッと拭き取ればすぐに汚れを取ることができます。小さな子どもがいる家庭には、とく におすすめの床材です。
普段のお手入れも、掃除機で汚れを取って水拭き・乾拭きするだけと簡単です。キッチン周りは油汚れに悩まされがちですが、タイル床を選ぶことで水拭きだけで取ることができ、家事の手間を減らすことができます。
高い耐久性なので経年劣化が少ない
耐久性が高いのも、タイル床のメリットの1つです。表面が傷つきにくく経年劣化が少ないため、1度敷けば数年は張り替える必要はありません。硬さがあるので土足にも使え、玄関に使うのにも向いています。
フローリング材やクッションフロアはどうしても傷やへこみができやすいですが、タイル床にするだけでそのような悩みとは無縁です。タイル床を選ぶことで、メンテナンスや張り替えのコストや手間を削減することができます。
とくに床がへこみやすい重さのある家具や家電を使用している場合は、タイル床が向いています。紫外線にも強いため、日光がよく当たる場所でも日焼けしにくいのが嬉しいポイントです。
夏場はひんやりと冷たく心地よい
石や陶磁器でできているタイル床は、ひんやりと冷たい素材感が特徴の1つです。そのため、とくに夏場は快適に過ごすことができます。日当たりがよく暑くなりやすい家には向いている床材だといえます。
タイル床のデメリット・注意点
多くのメリットがあるタイル床ですが、3つのデメリットも知っておきましょう。
・床が硬いことでいくつか問題がある
・冬場は寒いので床暖房を設置する必要がある
・費用や工期がかかる
床が硬いことでいくつか問題がある
耐久性があるタイル床ですが、床が硬いと以下のデメリットもあります。
・長時間座るのが難しい
・食器を落とすと粉々になる
・音が響きやすい
フローリングやカーペットと比べると、タイル床はクッション性が低いのが1つの特徴です。そのため長時間座ったり寝転んだりすると、お尻や腰が痛くなってしまうかもしれません。床に座る際は、ラグやクッションを使いましょう。
また、硬さがあるタイル床は、食器を落とすとすぐに粉々になってしまいます。とくに小さな子どもやお年寄りがいる家庭は、ダイニングテーブルやキッチンの周りにカーペットを敷いておくと安心です。物を落とすと音も響きやすいため、ラグなどを敷いて音を吸収させる工夫を行いましょう。
冬場は寒いので床暖房を設置する必要がある
夏場は快適に過ごせるタイル床ですが、冬場は足が冷たく底冷えしてしまいます。しかし、タイル床はフローリングなどの木材よりも熱伝導率が高いため、床暖房を組み合わせることでフローリングよりも温かい家にすることができます。
床暖房以外にも、カーペットやスリッパなどを組み合わせることで寒さを気にせず過ごせますよ。夏場はタイル床をむき出しにして、冬場だけ温かいカーペットやラグを敷くといった使い方も可能です。
費用や工期がかかる
日本ではまだ主流ではないタイル床は、フローリングやクッションフロアと比べるとコストがかかるのもデメリットの一つです。ただし、初期費用はかかってしまうもののメンテナンス費用などのランニングコストはほかの床材よりも安く抑えることができるので、トータルの費用を考えて検討するのがおすすめです。
床材のタイルのほとんどが現地施工なので、工期に関してもほかの床材と比べると長くなります。タイル床を検討している場合は、余裕を持って依頼しましょう。
タイル床を設置する際に決める3つのこと
タイル床の設置には、事前の計画が重要です。とくに以下の3つのポイントは、必ず前もって決めておきましょう。
・貼り方(いも貼りや馬貼りなど)
・他床材とタイルとの見切り・境目
・タイルの模様・デザイン
貼り方(いも貼りや馬貼りなど)
細かく敷くことができるタイル床は、貼り方によって部屋の印象が大きく変わります。主な貼り方は以下のとおりです。
・いも貼り:縦横の目地を一直線にする貼り方
・馬貼り:タイルを半分ずつずらす貼り方
・フランス貼り:レンガを積むようにタイルを組み合わせる貼り方
・バスケット貼り:同じパーツの向きを変えて並べる貼り方
一度タイルを貼ってしまうと元には戻せないため、必ず事前に貼り方を決めておきましょう。細かい要望がない場合は、大まかなイメージだけ伝えると職人がイメージどおりに仕上げてくれます。
他床材とタイルとの見切り・境目
部屋の全体をタイル床にするのではなく、フローリングやほかの種類のタイルと組み合わせるパターンもあります。そのような場合、境目の部分をどのようにするか決めておかなければいけません。種類が異なる床材を何も考えずに組み合わせると、大きな違和感が生まれる可能性が高いからです。
同じ面で違う床材に変えると目立ってしまい、見切り材の設置が必要になるかもしれません。そのためおすすめなのが、段差やコーナーで違う素材に変えることです。この場合も職人にイメージを伝えると、思いどおりの仕上がりがかなうでしょう。
タイルの模様・デザイン
床タイルには、石目調や木目調、ガラス調などさまざまな模様やデザインがあります。選ぶデザインによって部屋の雰囲気が大きく異なるため、どのような雰囲気の部屋にしたいかを事前に決めてから床タイルを選びましょう。
具体的なイメージが湧きにくい場合は、建設会社や建築家、職人に相談してください。大まかなイメージを伝えるだけで、具体的な形に仕上げてくれるでしょう。
まとめ
欧米のようなおしゃれでスタイリッシュな雰囲気の家にしたい人は、床タイルがおすすめです。ただし、今回紹介したとおりメリットだけでなくさまざまなデメリットもあるため、ライフスタイルに合うかどうかを入念に検討しましょう。
注文住宅は、一生に一度の大きな買い物です。とくに床材はすぐに変更できる物ではないため、慎重に決めていきたいですよね。床タイルにするか迷ってしまうという人は、ぜひ株式会社作造へご相談ください。家族構成やライフスタイル、嗜好などにあ わせて、お客様に最適な床材を提案いたします。