ひな壇階段とは?ひな壇階段のメリット・デメリットや後悔しないための対策について解説
この記事では「ひな壇階段」について紹介していきます。
ひな壇階段とは、横から見た際にひな壇のように見える階段を指します。
他にも「ひな壇階段のメリット・デメリット」や「ひな壇階段で後悔しないポイント」についても解説します。
ぜひこの記事を参考に、ひな壇階段について理解を深めてみてください。
また「デザイン住宅」について知りたい方は、こちらにて解説を行なっていますので、ぜひ確認してみてください。
ひな壇階段とは?
ひな壇階段とは、横から見たときにひな壇のように見える階段を指します。
階段の下がオープンスペースになっているので、空間を広く見せるメリットが挙げられます。
吹き抜けとひな壇階段を設計すると、さらに開放感を演出でき、広々とした空間を作り出すことができます。
ひな壇階段のメリット
ひな壇の階段のメリットについては、主に以下が挙げられます。
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- 広く見える
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- 階段下をインテリアや収納に活用できる
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- 家に光を採り入れられる
広く見える
ひな壇階段を設置すると、部屋全体が広く見えるメリットがあります。
家の面積が小さくて、小さい吹き抜けしか設計できなかった場合でも、ひな壇階段を設置すれば、実際よりも吹き抜けを広く見せられます。
階段下をインテリアや収納に活用できる
ひな壇階段は、階段下にスペースを作り出せるので、インテリアや収納に活用できるメリットが挙げられます。
階段下のスペースにテレビボードを置いたり、勉強机を設置したりなど、一人ひとりのライフスタイルに合わせて活用できます。
また、ひな壇階段のデザインにこだわると、おしゃれな雰囲気を演出できるメリットもあります。
家に光を採り入れられる
ひな壇階段を設置すれば、空間が広がるので、家に光を取り入れられるスペースを広げられるメリットが挙げられます。
一般的な階段だと、階段下のスペースが設けられていないので、部屋全体が狭く見えてしまうのはもちろん、光が取り入れにくいです。
しかし、ひな壇階段であれば、光を無駄にせずに、開放的な広い空間を作り出すことが可能です。
ひな壇階段のデメリット
ひな壇階段のデメリットについては、以下が挙げられます。
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- 空調が効きにくい
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- プライバシーが確保しにくい
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- ホコリが溜まりやすい
それぞれのデメリットについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
空調が効きにくい
ひな壇階段は、一般的な階段に比べて部屋のスペースが広くなるので、空調が効きにくくなってしまうデメリットが挙げられます。
設計によっても異なりますが、階段を通して冷気が降りてしまったりするケースも少なくありません。
空調が効きにくい場合には、階段箇所にカーテンや扉などの仕切りを設けることで、冷暖房効率を下げにくくできます。
また、費用がかさんでしまいますが、高断熱を取り入れることで、電気代の削減にも効果的に働きます。
プライバシーが確保しにくい
ひな壇階段は、階段下にスペースができてしまうので、部屋の仕切りが少なくなってしまいプライバシーが確保しにくいデメリットが挙げられます。
例として、二世帯住宅などでひな壇階段を設けてしまうと、リビングで家族の顔を見たくないようなタイミングでも、顔を合わせざるを得なくなってしまう場面が多くなってしまいます。
プライバシーを確保したいと思っている方は、リビングに仕切り部屋を作ったり、ひな壇階段以外の階段を検討しましょう。
ホコリが溜まりやすい
ひな壇階段に限らずに、他の階段にも共通して言えるのが、ホコリが溜まりやすくなってしまうデメリットです。
階段の上に溜まったホコリがリビングに落ちてしまい、アレルギーの原因にもなってしまうケースもあります。
一段ずつ丁寧に拭き掃除をするのは面倒に感じてしまう方が多くいますが、2階から1階に降りるついでに掃除をすると、継続して階段の掃除を行えます。
階段の種類
階段の種類については、以下の5つが挙げられます。
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- 直階段
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- かね折れ階段
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- 折り返し階段
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- 回り階段
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- らせん階段
それぞれの階段の種類について解説します。
直階段
直階段は、下階から上階までが一直線の階段を指します。
一般的な階段として多く利用されており、縦に長いスペースが必要になります。
上り下りをするテンポが変わらないので、疲れにくく転倒しにくいメリットが挙げられます。
しかし、一直線になっているので、上階から足を滑らせて転倒してしまうと、大怪我につながってしまうので、勾配を緩やかにするなどの工夫が必要です。
かね折れ階段
かね折れ階段は、階段の途中がL字型に折れているタイプを指し、中間には踊り場があります。
踊り場があるので、万が一落下してしまっても途中で落ちるのを防止できるメリットが挙げられます。
しかし、踊り場がある分広い面積が必要になったり、直階段よりも費用が高くなってしまうデメリットが挙げられます。
折り返し階段
折り返し階段とは、かね折れ階段をさらに曲げてコの字型やU字型に折り返されている階段を指します。
かね折れ階段よりも、踊り場に十分な広さを確保できるメリットが挙げられます。
階段の上り下りの位置が一緒になっているので、間取りを考えやすく、比較的簡単に設計ができます。
回り階段
回り階段とは、かね折れ階段や折り返し階段の踊り場に段を設けた階段を指します。
間取りが取りやすく、おさまりが良いので、比較的設計がしやすいメリットも挙げられます。
らせん階段
らせん階段は、らせん状になっている階段を指し、デザイン性に優れている特徴があります。
ひな壇階段には無い階段の種類ですが、オシャレな雰囲気を演出できるので、個性的なデザインをしたい方におすすめの階段と言えるでしょう。
しかし、形状が複雑になってしまいコストが高くなったり、踏むスペースが狭くなってしまうデメリットがあるので注意が必要です。
階段デザイン別の特徴
階段デザイン別の特徴については、以下が挙げられます。
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- 箱型階段
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- ストリップ階段
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- 木製ストリップ階段
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- 片持ち階段
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- リビング階段
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- 玄関ホール階段
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- スキップフロア
それぞれの階段デザインについて紹介していきますので、これから家を建てようと検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
箱型階段
箱型階段とは、箱を段々に積み重ねたように見える階段を指します。
階段の両側が壁になっているので、安全性が比較的高く、昇り降りする際に安心感があるメリットが挙げられます。
階段下に収納スペースをとることができたり、シンプルな構造なのでコストが抑えられる特徴もあります。
また、踏み板の幅や高さの調整もできるので、身長や足のサイズに合わせた設計にすると、より使いやすい階段に仕上げられます。
ストリップ階段
ストリップ階段とは、踏み板と手すり、骨組みの3つだけで設計されている階段を指します。
オープン階段やスケルトン階段などとも呼ばれており、開放感のある空間を作り出せるメリットが挙げられます。
光を遮る壁が少なくなるので、部屋全体を明るくできる特徴もあります。
家全体でも存在感があるので、スタイリッシュなデザインにしたい方にもおすすめの階段デザインと言えるでしょう。
木製ストリップ階段
木製ストリップ階段は、一般的なストリップ階段に比べてコストが抑えられるメリットが挙げられます。
階段全体を木材にすると、木材独特の温かみのある雰囲気を作り出せます。
木の素材感を重視した住まいや和風な雰囲気にしたい方などにおすすめの階段デザインです。
片持ち階段
片持ち階段とは、踏板を片側だけに固定させた階段を指します。
片側だけで支持された階段なので、空間を広く使えて部屋全体を広く見せられる特徴があります。
階段が宙に浮いているようなデザインになるので、個性的で斬新なデザインに仕上げられるメリットも挙げられます。
しかし、片持ちで階段が支持されているので、適切に設計されていないと揺れやすく不安定になりやすいので、あらかじめ注意が必要です。
リビング階段
リビング階段とは、文字通りでリビングに設置している階段を指します。
リビングの一部分に抜き抜けができ、開放感を出して、部屋全体を広く見せるメリットが挙げられます。
家族が帰宅したら必ずリビングを通るので、家族が顔を合わせやすくなり、家族間でのコミュニケーションを増やせられます。
従来は、玄関ホールに階段を設置しているケースがありますが、最近ではリビングに階段を設置する方が増えている傾向です。
玄関ホール階段
玄関ホール階段は、玄関ホールに階段を設置するデザインで、帰宅したらすぐに2階に上がれるメリットが挙げられます。
リビングと階段が仕切られているので、冷暖房効率を上げれる特徴もあります。
スキップフロア
スキップフロアとは、1階から2階の間にある中間階段を指し、中二階とも呼ばれています。
キッズスペースや書斎などとスペースを有効活用できたり、奥行きのある空間で部屋が広くみえるメリットが挙げられます。
スキップフロアにある下のスペースは個室や収納として活用できます。
ひな壇階段で後悔しないための対策
ひな壇階段で後悔しないための対策については、主に以下2つが挙げられます。
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- 換気口を追加設置する
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- 気密性能と断熱性能を高める
それぞれの対策について紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
換気口を追加設置する
ひな壇階段では、空間が広がってしまうので、臭いが広がってしまったり、充満しやすくなってしまったりするリスクがあるので、換気口を追加設置するようにしましょう。
また、消臭効果のある材料を住宅に採用すると、壁に臭いが残らない対策ができます。
気密性能と断熱性能を高める
ひな壇は、階段下のスペースに空間ができてしまい断熱効果が落ちてしまうので、あらかじめ気密性能と断熱性能を高めるようにしましょう。
気密性能と断熱性能を高められると、家の中の温度差が少なくなり、ストレスなく快適に過ごせることにもつながります。
地域によって、気温が変化するように、必要な断熱性能も異なるので、住んでいる地域の最適な気密性能と断熱性能を選びましょう。
ひな壇階段について理解を深めよう!
今回は、ひな壇階段について知りたい方に向けて、ひな壇階段のメリット・デメリットやひな壇階段で後悔しないポイントを紹介しました。
ひな壇の階段のメリットについては、主に以下が挙げられます。
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- 広く見える
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- 階段下をインテリアや収納に活用できる
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- 家に光を採り入れられる
また、階段の種類を把握して置くと、自分の要望に合ったひな壇階段を設置することにもつながります。
今回の記事を参考に、ひな壇階段について理解を深めてみてください。