階段の種類5つを紹介!ステップのデザインや手すり・階段の素材も解説

2023.08.03
    普段は当たり前のように使用している階段ですが、階段にも種類があり、デザインや手すりの組み合合わせにバリエーションがあるとご存知でしょうか。 シンプルな階段が良いとお考えの方でも、手すりやステップに一工夫を加えると、おしゃれな階段になるのでおすすめです。
      • 階段の形にはどんな種類があるのか?
      • ステップの選択肢とは?
      • 手すりや階段の素材の種類や組み合わせとは?
    デザインや素材の組み合わせの方法を知れば、家の主役になれるような階段を作るのも夢ではありません。 どのような階段を作りたいのか、求める機能や家族構成によって、ベストな階段を考えてみましょう。

    階段の種類

    階段の種類
    まずは階段の形状の種類をご紹介します。 階段の形や特徴、メリットやデメリットについても確認しておきましょう。
      • 直階段(ちょくかいだん)
      • かね折れ階段
      • 折り返し階段
      • 回り階段
      • らせん階段

    直階段(ちょくかいだん)

    上下のフロアを一直線でつなぐ階段を、直階段(ちょくかいだん)といいます。 シンプルな形なので、コストも抑えられるというメリットがあります。 一般住宅では最もポピュラーな形の階段で、折り返しがなく、小スペースで設置できる形です。 しかしスペースが少なすぎると、角度が急になってしまうかもしれません。 一直線のため、万が一バランスを崩してしまった場合には、一気に下まで転げ落ちてしまう危険もあります。 階段下のスペースは収納に使用する家庭も多いです。

    かね折れ階段

    上下のフロアをL字につないだ階段を、かね折れ階段といいます。 曲がる部分に踊り場を設置できるので、落下した場合の安全性も高く、子育て中の家庭におすすめです。 直階段よりも広い面積が必要になり、建設費も直階段よりも高額になってしまうというデメリットがあります。 しかし部屋に馴染むようなデザインもあり、部屋が狭くても存在感を出さずにリビングに設置するという方法もあります。

    折り返し階段

    踊り場を設置してU字に折り返すような階段を、折り返し階段といいます。 かね折れ階段よりもスペースが必要なので、居住スペースが狭くならないよう考慮する必要があり、さらに設置費用がかかります。 踊り場があるので、かね折れ階段同様に落下した際の安全性があります。 U字に設置するので階段の段数が多くなり、緩やかな勾配の階段になるので昇り降りしやすいというメリットがあります。

    回り階段

    上下のフロアをU字でつないだ階段で、折り返し階段の踊り場の部分にも、階段を付けた階段を回り階段といいます。 踊り場の部分が階段になるので、小さな子供や高齢者のいる家庭は踏み外しに注意してください。 折り返し階段に比べると省スペースで設置できるので、一般住宅にも多く用いられています。 設置する場合は、手すりを付けて安全性を確保しましょう。

    らせん階段

    らせん階段
    らせん状に円を描くように上下のフロアを昇り降りする階段を、らせん階段といいます。 スケルトンタイプで設置されるケースが多く、階段で描く円と手すりで描く円がリンクして美しく、リビングにあっても圧迫感がありません。 円柱状のスペースがあれば設置可能で、他の階段に比べると省スペースで設置できます。 しかしステップが三角形なので中心部分は踏むスペースが少なく、歩きにくいというデメリットがあります。 複雑なデザインなので、建設費は高額になります。

    階段ステップのデザイン

    階段ステップのデザイン
    階段の形を知った上で、ステップのデザインの種類についてもチェックしておきましょう。 ステップのデザインは、階段の雰囲気を決める重要な要素となるだけでなく、機能性にも関与します。
      • 箱型階段
      • オープン階段・スケルトン階段・ストリップ階段
      • ひな壇階段
      • 片持ち階段
    これらの階段のステップの種類について、ご説明します。

    箱型階段

    踏板と蹴込板で箱のような形に見える階段を、箱型階段といいます。 日本の一般住宅には多いタイプの階段で、階段の下はトイレや収納スペースにもできます。 階段を引き出しのように収納入れにする家庭もあり、実用性の高い階段です。 見た目としては野暮ったさが出てしまい、壁があるので大きな荷物の上げ下ろしに苦労するかもしれません。 踏板と蹴込板の色を変える、圧迫感のない色を選ぶ、手すりでデザイン性を出すなどの工夫をしてみるといいでしょう。

    オープン階段・スケルトン階段・ストリップ階段

    オープン階段・スケルトン階段・ストリップ階段
    蹴込板がなく踏板のみの階段をオープン階段、またはスケルトン階段やストリップ階段といいます。 視界が抜けて圧迫感がなく、デザイン性も高いのでリビングの階段に使用される場合が多いです。 光や風を遮らないので開放感があり、部屋が広く見える効果もあります。 小さな子供がいる家庭では、子供が怖がったり、落下する危険があるかもしれません。 ホコリやゴミが落ちやすく、階段下に収納を作れないというデメリットもあります。 蹴込板がない分、強度を確保する必要があるため、設置費用は高めになるでしょう。

    ひな壇階段

    ステップの側面をわざと見せて、横から見るとひな壇のように見える階段を、ひな壇階段といいます。 箱型階段とオープン階段を合わせたような階段です。 手すりのデザインで個性を出したり、階段の上にちょっとした観葉植物を飾ったりといったレイアウトにこだわるのもおすすめです。

    片持ち階段

    踏板の壁側だけを固定させた、宙に浮かんでいるような階段を、片持ち階段といいます。 デザイン性が高く、階段の下に間接照明を入れるといった工夫をすれば、階段自体がインテリアのような存在感を出してくれます。 片側だけで支えているので補強は重要で、適切な設計と安全性の確保が求められます。

    階段の手すりの種類

    階段を設置する際に必要になるのが手すりです。 手すりをつけないという選択肢もありますが、デザイン性を求めた手すりもありますので、安全性を考慮して手すりをつけるのがおすすめです。
      • 壁付けタイプ
      • オープンタイプ(シースルー/スケルトン)
      • パネルタイプ
    手すりの種類について、ご説明します。

    壁付けタイプ

    階段に面している壁側に付ける手すりを、壁付けタイプといいます。 よくある一般住宅で見られる手すりのタイプで、建設費も安価で取り付けやすいです。 直線の手すりでなく、階段の段数や踊り場の有無に合わせて、曲線を入れる場合もあります。 手すりの高さに明確な基準はありませんが、75〜80cm程度の高さが多くの人が使いやすい手すりの高さだといわれています。 家族の背の高さに合わせるなど、使いやすい高さを指定してもいいでしょう。

    オープンタイプ(シースルー/スケルトン)

    オープンタイプやシースルー、スケルトンといわれるのが、壁側ではなく階段に直接手すりがついたタイプです。 階段と手すりの抜け感がでて、おしゃれな印象の階段になります。 リビングの中にある階段に用いると存在感がでて、部屋のインテリアの一部のようにもなります。 小さな子供は落下の危険があるので、注意が必要です。

    パネルタイプ

    パネルタイプ
    パネルタイプとは、階段のステップと手すりの間にパネルをつけるタイプの手すりです。 向こう側が見えるガラスのパネルを取り付けるので、開放感があり、圧迫感のないデザインを求める方におすすめです。 オープンタイプにしたいけれど子供がいるので安全性をとって、パネルタイプにするという方もいるでしょう。 ベランダにもよく用いられるタイプで、光を取り込んだモダンな雰囲気を演出します。

    階段の素材

    階段の形、ステップの種類、手すりの種類を理解したら、階段の素材についても考えてみましょう。 素材によって質感が違いますので、見た目の雰囲気や素足で昇り降りした際の感覚にも違いが出ます。 階段の素材で使用されるのは、主に以下の素材です。
      • 木の素材の階段
      • 金属の素材の階段
      • ガラスの素材の階段
      • 石の素材の階段
      • 階段と手すりの素材について
    階段の素材ごとの特徴をまとめました。

    木の素材の階段

    一般住宅の階段に最もよく使用される素材が木です。 実家の階段や遊びに行った友達の家の階段は、木でできていたという思い出がある方も多いでしょう。 階段を設置する際に特に指定をしなければ木の階段になるでしょうし、実際に95%の方は木の階段を設置しているそうです。 材料費が安く、加工しやすいのが特徴です。

    階段に使用される木の種類

    多くの家庭で木の階段が設置されていますが、その木の種類はさまざまです。 階段に使用される、代表的な木の種類をご紹介します。
    木の種類 特徴
    ロイヤルオーク トウダイグサ科の広葉樹 フローリングにも多く使用される
    カバ桜 カバノキ科の落葉広葉樹 穏やかな木目で上品な白色
    タモ モクセイ科の落葉広葉樹 ナチュラルさを求める方に
    チーク クマツヅラ科の落葉広葉樹 濃淡のコントラストが美しい
    ウォールナット クルミ科の落葉広葉樹 落ち着いたシックな色味が特徴
    白っぽい明るい木材にするのか、茶色が濃い色味を選ぶのか、でも印象が全く違ってきます。 フローリングや天井の色味と合わせたり、全体的なイメージを考えて階段の木を選ぶといいでしょう。

    金属の素材の階段

    金属の階段は、木材の階段よりもシックでモダンな雰囲気を演出してくれます。 透け感のあるデザインで、開放感のある仕上がりになるでしょう。 素材としては木材よりも高価なので、木材と金属を組み合わせるパターンも人気です。 木材と合わせると、おしゃれで温もりもある雰囲気の階段になります。 金属で階段によく用いられる素材は、特にアルミが主流で鉄やステンレスを使用する場合もあります。 アルミやステンレスは錆びにくくて軽いのが特徴で、屋外の階段に使用される場合もあります。

    ガラスの素材の階段

    ガラスの素材の階段
    片持ち階段やらせん階段のように洗練されたデザインの階段にマッチするのが、ガラスです。 光を通して開放感や明るさを出し、風通しのよい明るい空間になります。 階段の踏板を自宅の階段に使用する人は少なく、使いやすさや安全性の面からよく考慮して取り入れるべきです。 抜け感のある階段が好みなら、オープン階段(スケルトン階段・ストリップ階段)のようなデザインを選んで、実用性や安全性を確保するのがおすすめです。

    石の素材の階段

    木材や金属といった他の素材とも相性がよく、重厚感や高級感があるのが石の素材の階段です。 オーダーメイドなので設置費用は、高額です。 石の素材として有名なのは大理石ですが、細かく石材の種類を選ぼうとすると30種類以上あります。 重さや吸水率など石材の特徴は違い、どこに使用するかで選ぶポイントが異なります。 階段のイメージやフローリング、手すりとのバランスも考えて、素材を選んでいきましょう。

    階段と手すりの素材について

    階段の素材を考える際には、手すりの素材との相性も考えてみましょう。 木製の階段にあえて金属の手すりを合わせると、洗練された雰囲気の階段になります。 木製の階段に木製の手すりなど、同素材を組み合わせるのは王道のパターンでナチュラルな仕上がりになります。 素材だけでなく、色も存在感を出す要素なので、上手に取り入れてみましょう。

    階段をリフォームする方法

    階段をリフォームする方法
    階段の雰囲気を変えたい時だけでなく、ライフスタイルの変化や、他の場所のリフォームに合わせて、階段のリフォームを考えている方もいるでしょう。 階段のリフォームをする方法は、以下のような方法があります。
      • 手すりを設置する
      • 滑り止めを設置する
      • 階段の踏板だけを交換する
      • 段差や幅を変更する
      • 階段の位置を変えるなど大規模な変更
    手すりや滑り止めを設置するような比較的簡単な階段のリフォームは、30万円以下でできる場合もあります。 踏板だけを交換するリフォームでは、カーペットやコルクを使用して音が出にくい仕様に変更される方もいます。 階段の位置を変更させるような大掛かりなリフォームになると、50万円以上かかってきます。 お部屋の状況や使用する素材によっても価格は変動しますので、信頼できる業者で見積もりをとってもらいましょう。

    デザインと機能性を考えた階段を

    モデルルームのようなおしゃれな階段を設置するのも可能ですが、毎日使用する階段の使い心地がよくなくては本末転倒です。 デザイン性を追求しつつ、子供や高齢の家族がいる場合でも安心して使用できる階段を設置しましょう。 ひな壇階段のように、雑貨や観葉植物を飾ってインテリアの一部のレイアウトができる階段もあります。 フローリングや壁紙との相性はもちろん、家具や雑貨といった他のインテリアとの調和も考えてみてくださいね。
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    定休日
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    2025年度までのZEH普及に向けた目標の設定