おしゃれな土間のある家の間取り11例&知っておきたいデメリット

2023.08.05
    おしゃれな土間のある家の間取り11例
    土間のある家はおしゃれな雰囲気と開放感がありますので、憧れる方も多いでしょう。 しかし憧れだけで土間を作るのは、おすすめしません。 土間には多様な用途がありますが、そのために目的と外れた土間を作ってしまうとデッドスペースにもなりかねないからです。
      • 土間のある家の間取り例は?
      • 土間のデメリットってあるの?
      • リフォームで土間を作る際の注意点は?
    具体的な土間の間取り例をご紹介しますので、どのような土間の使い方が合うか検討してみてください。

    土間のある家の間取り11例

    土間の使い方はさまざまなので、間取り例も多様です。 特徴のある使い方11例を集めましたので、土間の活用方法や間取りの参考になさってください。
      • 玄関土間として
      • 収納土間にして部屋をスッキリさせる
      • 土間サロンで人が集まる場所に
      • 土間をワークスペースに
      • 土間リビングで家族の時間を
      • インナーテラスにする
      • 通り土間で奥行を感じる
      • アウトドア趣味を楽しむ
      • 愛車を見守る土間ガレージに
      • 子供やペットのスペースに
      • 日常家事のユーティリティ土間に

    玄関土間として

    土間は靴を履いて往来する場所というのが基本なので、玄関は土間を取り入れやすい場所です。 土間自体を大物の収納場所にしてもよいですし、汚れが気にならない空間として使用すると安心です。 玄関土間を2WAYにして2つの動線を作っておくと、目的によって動線を省略できたり、物の出し入れが楽になったりします。 玄関にすぐ階段がある家では、階段下を土間にすると広いスペースが確保できます。 階段を片持ち階段のように抜け感のあるデザインにすれば、さらに開放感のある玄関になるでしょう。

    収納土間にして部屋をスッキリさせる

    玄関の土間部分に扉をつけて、シューズクロークのような土間収納を作るのも人気です。 趣味のアウトドアグッズを収納するのはもちろん、子供のベビーカーや三輪車、自転車などの外遊びグッズを収納するのもいいでしょう。 可動式の棚をつけておくと、ライフステージが変わっても使いやすい収納場所として活躍してくれます。 収納土間からキッチンに入れるような動線を作っておくと、買い物の帰りや食品のストックにも便利です。

    土間サロンで人が集まる場所に

    土間サロンで人が集まる場所に
    土間サロンにすると、近所の人や趣味の仲間が集まるコミュニティの場にもなります。 外から入りやすい場所にある土間は、お客様の精神的にも入りやすく居心地のよい空間になるでしょう。 招く側も招かれた側もカフェで過ごすような、特別な時間を味わえます。 キッチンが近いとおもてなしに便利ですし、もし可能であればトイレも使いやすい場所にあるとより使いやすいでしょう。 広さを確保するのが難しい場合には段差をつくっておくと、腰掛けにしてくつろぐ場所にもできます。

    土間をワークスペースに 

    玄関からそのまま続いた土間や、リビングから一段下がった土間をワークスペースにするという間取りもあります。 同じ空間にいたとしても別空間のような過ごし方ができるので、家族を感じながら仕事をしたいという方におすすめです。 ワークスペースとしてだけでなく、子供の勉強場所としても使用可能です。

    土間リビングで家族の時間を

    土間リビングを作る場合は、玄関からそのまま通り抜けられる間取りにしたり、大きな窓につながるような土間にしたりと、使い方はさまざまです。 部屋の中に土間を作ると同じ部屋なのに別空間のような過ごし方ができたり、普通のリビングだと汚れが気になるような作業もできるようになります。 土間リビングにソファーをおいてくつろぐ場所にする方もいます。 夏場は足元が涼しくて過ごしやすいので、家庭の中心に土間があるような生活になるでしょう。

    インナーテラスにする

    インナーテラスにする
    インナーテラスとは、その名前の通り半屋外や室内にあるテラスです。 屋根の下で過ごせるので、雨風や直射日光を防ぎながら外の気持ちよさを感じられます。 家の中と外を緩やかにつなぐような空間で、まさに外と中のイイトコドリをしたような空間になります。 冬は薪ストーブをおくと寒さもやわらぎ、季節を問わずゆったり過ごせる場所になるでしょう。

    通り土間で奥行を感じる

    通り土間とは、家の中を通り抜ける廊下を土間にしたような間取りです。 古い京都の建物を思わせるような、趣のある土間になります。 間接照明をつけるとおしゃれな通り道になり、玄関から家の中まで土足で行き来できるので利便性もあります。 買い物帰りに荷物を入れるのも楽になりますし、子供が泥だらけで帰ってきても室内を汚さずにお風呂場まで行けるようになります。 視覚的に空間が広く感じられるだけでなく、風も通るので湿気が溜まりにくい家になります。

    アウトドア趣味を楽しむ

    土間の活用方法として人気なのが、アウトドア趣味を楽しむ空間にするという方法です。 DIYの作業場にしたり、観葉植物を並べたり、ガーデニングや陶芸を楽しむ方もいます。 作業場としてではなく、壁面を見せる収納にして自転車をそのまま飾ったりと、見せる収納にして趣味を楽しむという方法もあります。 インナーテラスであれば、家族揃っての趣味も楽しめる場所になるでしょう。

    愛車を見守る土間ガレージに

    愛車を見守る土間ガレージに
    車やバイク、自転車を楽しみたい方は、土間ガレージにするのもいいでしょう。 屋根があるガレージにすれば雨風をしのげる車庫になりますし、スペースに余裕があればバイクのヘルメットを飾る趣味の部屋にもできます。 駐車部分の広さによっては、建物の延べ面積が狭くなり固定資産税が安くなる場合もあります。

    子供やペットのスペースに

    土間は屋外のような雰囲気もあり、子供やペットが思いっきり動ける場所になります。 インナーテラスや土間リビングなら、普段の生活の延長上で子供やペットを遊ばせられます。 悪天候の日が続くと大人も子供もストレスが溜まりやすいですが、土間の活用次第で楽しめる場所になるでしょう。

    日常家事のユーティリティ土間に

    ユーティリティ土間とは、「役に立つ」「有用」という意味があり万能な活用ができる土間を意味します。 おしゃれな使い方ばかりが紹介されがちですが、毎日の生活がありますので日常家事にも活用するのがおすすめです。 共働きの家庭や梅雨や花粉の時期には、土間に洗濯物を干すという家庭も少なくありません。 ゴミ捨ての前の日には、ゴミを一時保管しておく場所にもなります。 家事をする場所にもなるとイメージするのであれば、キッチンや洗面所からのアクセスの良さも意識して設計しておくといいでしょう。

    土間のある家のデメリット

    土間は多様な活用方法がありますが、デメリットがあるというのも忘れてはいけません。 土間を取り入れる前に知っておきたいデメリットは、以下のとおりです。
      • 居住スペースが狭くなる
      • 土間は冷えやすい
      • 湿気がこもりやすい
      • 土間の素材と機能性
      • 土間ならではのメンテナンス
      • マンションだと下の階にひびく

    居住スペースが狭くなる

    土間の活用方法は多彩なので、つい広く設計したくなるかもしれません。 しかしその分居住スペースが圧迫されますので、土間の使い方を考えて広さを決めましょう。 ご主人と奥様で使い方の認識が違っていて「子供の自転車を収納しようとしたら喧嘩になった」という事例もあるようです。 土間はフローリングやカーペットに比べて硬いので「移動距離が広いと足が疲れ後悔した」という人もいます。 「土間は広ければ広いほどいい!」というわけではなく、プランに合わせた広さでつくらなくてはいけません。

    土間は冷えやすい

    土間は冷えやすい
    土間の素材は、コンクリートやモルタルで足元が冷えやすいのが特徴です。 例えば通り土間のように家の全体に土間があると、冬場は冷えを感じやすくなってしまうかもしれません。 断熱材を入れたり、薪ストーブを置いたり、冷え対策は考えておいた方がいいでしょう。 靴下を履くのは簡単な方法ですが、土間の床は硬いので靴下が破れやすいという一面もあります。

    湿気がこもりやすい

    土間は湿気がこもりやすく、結露やカビが発生しやすい場所です。 土のついたアウトドア用品や濡れたレインコートをそのまま放置したりしないよう、日常的な注意も必要です。 大きな窓をつけたり換気扇をつけて風通しをよくしておきましょう。 土間は外と中の境目にある場所なので、温度差が激しいという点も結露が発生しやすい原因のひとつです。

    土間の素材と機能性

    土間に用いられる素材と、機能についても確認しておきましょう。
    素材 特徴 機能
    コンクリート セメント・砂・砂利を合わせたもの 手入れが楽
    モルタル セメント・砂を合わせたもの 手入れが楽 コンクリートより強度が劣る
    豆砂利洗い出し 砂利をモルタルに合わせたもの 滑りにくい
    タイル 石や粘土を焼成したもの 水に強い 色褪せが少ない
    天然石 自然界でできた鉱物 傷つきにくい 耐久性がある
    コンクリートやモルタルは、よく土間に使用される素材で、安価で丈夫、お手入れがしやすいというメリットがあります。 豆砂利洗い出しは和風の家によく合いますが、職人の技術も必要な施工方法で、建設費用が高額になる場合もあります。 タイルは種類が豊富でお好きなデザインを選べます。 天然石は高級感があり耐久性もありますが、滑りにくい加工をしておくようにしましょう。

    土間ならではのメンテナンス

    土間ならではのメンテナンス  
    土間の主な汚れは目に見えるものだけでなく、ホコリや花粉、カビや排気ガスの汚れが主です。 床材に合わせて掃除の方法が違いますので、床材を選ぶ際にはお掃除のしやすさも考慮しておくといいでしょう。 コンクリートやモルタルは軽い汚れであれば、デッキブラシやたわしで水洗いも可能です。 重曹といったアルカリ洗剤を使うと、汚れが落ちやすくなります。 ザラザラの表面のタイルも、コンクリートやモルタルのようにお手入れしましょう。 正面がツルツルしたタイルであれば、水ぶきで汚れが落ちますので雑巾掛けがベストです。 天然石の場合は、水がシミになる恐れがありますので、乾拭きやクロスで掃除をします。 汚れがひどい場合には、石材クリーニング店でプロにメンテナンスを依頼する方法もあります。

    マンションだと下の階にひびく

    下の階は赤ちゃんや高齢の方が暮らしているかもしれませんし、療養中の方がいるかもしれません。 トラブルに発展しないとも断言できませんので、マンションの床を土間のリフォームする場合には、下の階の方への配慮が必要になります。 遮音性に優れている床材は、カーペットや畳です。 コンクリートの土間を作る際には、遮音性を高めるために「浮き床」にするなどして対策をするといいでしょう。

    中古で土間をつくる際の注意点

    中古で土間をつくる際の注意点
    中古でリノベーションをして土間を作りたいと希望する場合、建物の骨組みの問題で変えられない部分もあるという点を理解しておきましょう。 構造上の問題だけでなく、水回りを動かす場合にも制約が出てくるかもしれません。 戸建ての場合なら問題ないかと思われがちですが、建築基準法の制限を超える増改築は難しいです。 中古物件を購入する前に、希望の間取りが叶う物件かを確認しておくといいでしょう。

    用途に応じた土間を活用して

    土間の活用方法は多様にあります。 玄関土間や土間収納、インナーテラスや土間リビングなど、目的に応じた場所に適切な広さの土間を作るようにしましょう。 子供が小さい家庭では成長した際の使い道など、長い目で用途を検討しておくといいかもしれません。 冬場の寒さや床が硬いので足が疲れやすいといったデメリットもありますので、理解した上で土間を検討しましょう。 生活スタイルに合う土間を作れれば、家族だけでなく多くの人が集まる憩いの空間となるでしょう。
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